私たちについて
能登の里山里海
現在、石川県の北部・能登半島には74基の風力発電機が建設されています。
訪れたことがある方なら一度は目にしたことがあるかもしれません。
そして、これからさらに176基もの風力発電機の建設が計画されています。計画中の風力発電基には大型のものが多く、大きいものでは高さが最大200mにも及ぶものあります。
能登半島は世界農業遺産「能登の里山里海」として認定され、豊かな山と海に支えられた暮らしが残っています。きれいな水・優しい土・澄んだ空気、そして太陽の光。これらが心地よく巡ることで支えられています。
この循環こそが、美味しいお水・美味しいお米・美味しいお魚など、能登の豊かな暮らしを支えているのです。
そんな土地にこれほど多くの大きな風力発電機を建てることは、環境破壊につながります。
そして、この大切な循環は一度失われれば二度と元に戻ることはありません。
風力発電事業
私たちは風力発電に全面的に反対なわけではありません。
しかし、あまりに巨大で多くの風量発電機が能登に建つことで、能登の里山里海を支える循環に大きな変化を余儀なくされることへの危機感を抱いています。
事業者は二酸化炭素削減、エネルギーの国産化を建設の理由として謳っています。
しかし、能登の人たちは自然の中で質素に暮らしており、現在の発電量で誰も困ってはいないのです。不必要な活動をして、大きなエネルギーを消費したい人たちが、質素な暮らしを続ける能登の人たちの、今まで守り継いできたかけがえのない里山里海を壊す事業を押し付けてくる。
こんな理不尽な事業がまかり通ってもいいのでしょうか?
電力を必要とする人が必要な分の小さな風力発電機を作っていけば、環境負荷もそこまで大きくならずに済みます。
私たちは、先人たちが守り、受け継いできた豊かな里山里海を、未来の子供たちに残すとともに、
里山里海とうまく共生できるエネルギーとの付き合い方を模索しています。